ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
冗談めかして言って、五十嵐くんは、背中越しにヒラヒラ手を振る。


「それ着た心優ちゃん、楽しみにしてる」


……って。


五十嵐くん、ちょっと、待って。


自分のことしか考えてなくて、五十嵐くんのためのパーティだって、途中から忘れてたあたしが……。


これ以上、五十嵐くんの時間をいただくのは、いけないことだけど。


そんなの、自己中にもほどがあるのかもしれないけど。


でも、あたし。


このままだと……すごく困るの。
< 333 / 447 >

この作品をシェア

pagetop