ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
首だけ振り返った状態で、片眉をクイッとあげた五十嵐くんに……。


あたしは、ドレスをさしだした。


「あたし、五十嵐くんとは付き合えない。
だから、このドレスも受け取れない。
それから……。
これからは、守ってくれなくていい。
あたしのこと、無視してください」


だって、あたし。


さっき、楓ちゃんに……五十嵐くんとは、なんでもないって言っちゃったもん。


北星で……音楽棟まで案内してくれたときにも……。


男の子が苦手だから、五十嵐くんには、もう会わないって言っちゃったもん。



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