ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
『えっ!?』


驚きの声を出そうとしたあたしの口を胸で塞ぎ、五十嵐くんはこっそり耳打ちする。


「静かにしてろ。
声を出すな」


その瞬間も、楓ちゃんの罵声とドアを叩く音は続き、それから……。


――ガチャガチャ……と。


ドアノブをまわす音が続いた。


「カギなんか閉めて、なにしてんだよ!!
煌様だって、僕が煌様を好きだって、知ってるだろ?」
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