ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「……えっ?」


あたしの視界の隅に、ドレスを手に部屋の奥へと歩き始める五十嵐くんが映る。


どこ、行くのかな?


あたし……帰っていいのかな?


様子を窺おうと顔をあげる。


すると五十嵐くんは、親指をクイッとたて、あたしを呼んだ。


「心優、こっちに来い」


「……っ」


えっと、あの……。


あたし……。
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