ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
だから、男の子なんて、イヤなんだよ。


一度にいろんなことが起こって、頭も心もパニックを起こして、あたしは掴まれていない片手で五十嵐くんの腕を叩いた。


「も……イヤ。
帰るっ」


そんなあたしに、


「はぁっ……」


3度目の大きなため息をついて、五十嵐くんはあたしを引き寄せた。


「楓には、俺から説明してやるって、言っただろ?」


「やだやだっ!!」


「あーもー!!
うるさい!!」
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