ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
五十嵐くんはあたしのウエストに腕をまわして、片手であたしを抱き上げた。


「楓のことは、俺に任せろ。
おまえのことは、親父からも頼まれてる」


「……え?」


「のぞみが口出す、何ヶ月も前に」


「……え?」


それ……、どういう……こと?


頭の中がハテナマークでいっぱいになり……それから、ぼわわっと真っ白になった。


五十嵐くんの……お父様!?


……えっ?


でも……知り合いじゃ……ないよ?

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