ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
ほんとのこと
ひとりポツンとソファに取り残された、だだっ広いお部屋。
五十嵐くんは、向こうの方で……冷蔵庫……かな? シルバーメタリックのドアを開けている。
お部屋の中をジロジロ眺めるのは、失礼だから……。
チラチラッと視線を運ばせただけだけど……。
それにしても、広いお部屋だなぁ。
あたしは、ほんの少し……感嘆のため息をついた。
置いてある家具は、五十嵐くんのイメージ通り、モダンな感じ。
それが計算されつくしたかのように配置され……ものすごくオシャレでセンスがいい。