ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
そして、改めて五十嵐くんに視線を向けると……。


「おまえ、ココ、大丈夫か?」


目を細めたままの五十嵐くんが、ペットボトルであたしのおでこをツンツンつついた。


「おまえが俺の女になるなら、守ってやらないこともねぇけど? っただろ?」


「あ、はい……。
そうでした」


つつかれたおでこをちょっと触る。


「……で、助けてほしければ。
守ってほしければ。
おまえが、自分から言ってこい。
俺、そう言ったよな?」
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