ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
スタスタ……と、ドアに向かって歩きながら……。


五十嵐くんはポケットから、ケータイを取り出した。


「アイツ……。
悪いヤツじゃねぇけど、思い込みが激しくて。
今まで何度も同じようなこと、あったしな。
ま、今まではほっといたけど」


「……っ」


「でも、あんなヤツでも、俺のダチだ。
悪く思わないでやってくれ」


フッと小さなため息をつき、五十嵐くんはケータイを耳にあてた。


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