ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
おまけに距離がものすごく遠いから、あたしの耳に、五十嵐くんの声はよく聞こえなかった。


でも……。


「おまえが決めろ」


五十嵐くんの言葉は、ズシッとあたしの心に刺さった。


「彼女でもない限り、俺はおまえを守ってやるつもりはないし、助けてやる義理もねぇ。
時間をやるから、よく考えろ」


「…………」

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