ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「え……。
あたしなんて、べつに……」


ぶんぶんぶん。


顔と手を同時に横にぶるぶる振ると……。


「またまた。
それ、嫌味だから」


男の子は、ぷいっと唇を尖らせた。


「知ってるでしょ?
自分でも、かわいいの」


「し……知らない。
知らない……」


「そんな子、男がほっとくわけないじゃん。
特に今回は、本物に間近で会えるチャンスだし」

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