ヤンキー王子とラブレッスン①【完】

「はい、今日は。
自己紹介をかねて、１人１曲弾いてもらいます」


そんな先生の声が聞こえた。


……え？


１人１曲!?


「このクラスは、北里、桜花の高等部１年から３年までの20名で構成されているので……。
３時間という授業時間を考えると……。
休憩もはさみたいから……。
ま、短い曲。
１人あたり……そうだな、５分前後でちゃちゃっと弾いてもらえるかな。
桜花の子については、それでレベルもはかれるし。
はい、移動～!!」


先生は口早に言って、手をパンパンと叩いた。