ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「あ、そうだ。
Abelは、今日急にお休みになりました」


Abelがいないんじゃ、意味がない――っ!!


「なんでも、昨日、お寿司を食べ過ぎて、おなかを壊したそうです。
お寿司はおいしいですからねぇ。
かく言う私も、150貫食べたら無料!! チャレンジをして、おなかを壊したことが……。
まぁ、僕の場合、この通り、スリムですからねぇ……。
はっはっはっ!!」


太った先生は巨体を揺らしながらお腹を叩いて豪快に笑い、赤いメガネをクイッとあげた。


それから……黄色いネクタイをキュキュッと締めなおし、わけのわからないポーズを決めた。

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