天然王子とツッコミ姫☆
「う〜、う〜、」
「あー、ごめん!!なんでもない、本当にごめん!!」
真っ赤な顔で唸る私に、さすがの天然西山も『これはダメだ』と察したらしく。
……結局その後、私の箸を一本ずつ使う事で無事に食べ切った。
食べてる間、西山は『美味い』と連呼していて、ちょっと嬉しかった。
……そして、食べ終わってからふと思ったことが一つ。
私は、西山の方へ向き直る。
「ねぇ、西山」
「ん?どしたの、藤野さん」
「ほぼ毎日、学食か購買で……あんまり弁当持ってきてなかったり、する?」
「へ?あぁ、まぁ……」
首を縦に振る西山。
そ、そっか……じゃあ…、
「あ…あのその、迷惑じゃなければ……」
「………?」