天然王子とツッコミ姫☆
恐る恐る振り向くと…
「……あれ、長谷川さんも。二人でどこかに行くの?」
不思議そうに小首を傾げる西山がいた。
その可愛い仕種に、思わず心臓をズキュン!!と貫かれる。
『何その破壊力!!凄いよもう!!あと少しでノックアウトだよ!!』
……って心の中で逆ギレして、うるさい自分の心音から意識をそらすと。
「今から志帆ちゃんに、校内を案内してもらうの」
と言って志帆ちゃんを示す。