天然王子とツッコミ姫☆


……なんて安堵したのもつかの間。

「さて、藤野さん……」

麗子ちゃんが、声を低くして私の前に立った。


おっ……いよいよ来るかな?


『私達の翔太様に近付かないでくださいませっ!!』

みたいなヤツ。

小説とかでよく見るシーンだし、一回本物見たかったんだよね!!

立ち会えるなんて……感無量っ!!

とか興奮してたら。

「貴女、私達の翔太様に……」

『きたきたキタァ!!』


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