天然王子とツッコミ姫☆
「私達ファンクラブの人間としては、翔太様と一人の女性が親しくするのは好ましくありませんの」
「………はぁ」
「という訳で、よろしくお願いしますね」
「それは別にいいんだけど…一日経っても纏わり付いてきた場合は?」
「その場合は…………、」
考え込む麗子ちゃん。考えてなかったんかい。
「まぁ、その時の様子を見てから決めますわ」
「テキトーだな!!」
西山ファンクラブ、案外細かい所は気にしないようである。
……と、思った所で。
「わ、嘘っこんな時間!?」
もう、午後6時――部活動が全て終了する時間になっていた。