天然王子とツッコミ姫☆
普通の学校生活を送るはずが、
――どうしてこうなった?
そう思いつつため息を吐くと、
「とりあえず、学食は嫌」
ハッキリ答えてから、西山の表情を窺った。
「…………えー……」
私に提案をバッサリ切り捨てられたからか、ちょっとシュン……としてる。
うわっ………男子に言うのもアレだけど、可愛いっ!!
犬の耳とか付いてたら、絶対に垂れ下がってるな、ありゃ。
……………。
……やば、想像したら萌えたっ!!(変態)
思わず頬を染めたその時、
「あっ!!」
何かに気付いたらしい西山が、急に元気を取り戻した。
そして、満面の笑みで一言。
「じゃあ俺、今から購買部でパン買ってくるから教室で一緒に食べようよっ!!」