天然王子とツッコミ姫☆


私のケータイからメールの着信音が流れ出した。

「……誰だろ」

珍しい出来事に、私は思わず首を傾げる。

転校した時にクラスの全員とメアドを交換してはいるけど、朝の6時半にメールが送られてきた事は一度も無い。


「なんか連絡事項かな?」


安易に考えて、弁当箱の隣に放っておいたケータイへ手を伸ばす。


宛名は――…『西山 翔太』。


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