天然王子とツッコミ姫☆
「……へ?」
私の返事を聞いた西山は、驚いたのか一緒キョトン…とすると。
「わっ……わかったー!!」
そう言って、元気良く教室から飛び出して行った。…足はぇー。
とりあえず、取り残された私は自分の机に座り、
『……パン買ってくるんだよね、確か』
男子だし、育ち盛りだし。
もしも足りないようだったら、少しは私のお弁当のおかず、分けてもいいかなー……
なんて考える。けど、
「財布忘れてたーっ!!」
「アホか!!」
ドタドタバタッ!!と騒々しい足音と共に、西山再登場。
その台詞に、思わずツッコミを入れてしまう。