天然王子とツッコミ姫☆
だって、普通財布を忘れるか!?
私からOK貰って、そのまま走り出すなんて……どこまで馬鹿?
――しかも、
「………全部売り切れてた…」
「漫画の主人公かお前は」
結局手ぶらで帰ってくるし。
あんなに必死に私をご飯に誘ってたクセに、結局本人は何も食べないんかい。
そんでもって私は、自分の弁当をがっつくんかい。
………それはなんだかなぁと少し考えて、結果。
ぱかっ
私は自分の弁当箱を開けて、そのフタの上におかずを乗せ始める。
半分こにできる奴は、全部半分にして、それを――隣の席で息切れしてる、西山の机の上にのっけた。