天然王子とツッコミ姫☆
「あのっ!!残念ながら私は美少女じゃないし!!」
私が叫ぶと、麗子ちゃんは大きな瞳を丸くした。
「……ご自分の魅力に気付いておられないのですか?」
そんな驚いたような顔しても騙されないし!!
「それに、私は、」
西山の事好きじゃないし――…と言いかけて口をつぐむ。
だって……分からなかったから。
私は、西山のこと好きなのか……どうなのか。
「……………」
思わず沈黙してしまう私。
けど、麗子ちゃんはそんな事お構いなしで――…
「ともかく、私達は貴女のことを認めます。だから……
はい、藤野さん」
「…………?」
ボーッと考え込む私に、たすきをかけてきた。