おおかみ=彼氏!?



【まって】という言葉は愁の唇によって塞がれ、かわりに私の声とは思えないほど甘い声が階段に響く。


『愁……』


愁のYシャツをギュッと握り
私の息の限界を伝える。


いつもは、しぶしぶだけど離してくれるのに、今日はなかなか離してくれなかった。



『ちょっと……』


愁のキスに精一杯こたえようとするけど、
凄く大人なキスに段々と頭がぽーっとしだした。




私の身体から力が抜けるのと同時に
愁は唇を離し、愁へもたれ掛かる私を支える。






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