Vampire*Love
たった、

その



一言で。




すべてがどうでもよくなって。



それ程にいつのまにか森を好きになっている自分がいて。


そして、森は静かに語り出した。


「怖かったんだ。


桜姫に離れられるのが。


だから、距離を置こうって思った。


でも、


離れたくなくて。


桜姫を日に日に好きになって。


200年は生きてるのに、


初めての体験で。


でも、


俺はヴァンパイアだから、


ヴァンパイアは愛する人の血を飲むことでしか、

満たされない。



だから、


離れようとしたんだ。


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