Vampire*Love

「相川桜姫です。」

「さくらひめ？」

「桜姫って書いて桜姫。」

「珍しい名前。よろしく桜姫。」

声ー。

こんな魅力的な声。


聞いたことがない…

低くて、

ハスキーな声。


「桜姫？どうした？」

黒沢くんが私の顔をじっーと見る。

「なんでもないよ。」

すごく心拍数が速い。

まさか、

ドキドキしてる？

私。


「黒沢くんはどこ中？」

「桜ヶ丘。森でいいよ。」

「桜ヶ丘かぁ。」

「桜姫は？」

「百合ヶ丘。」

「百合か。」

「うん。柘榴は制服可愛いし、


親の進めで。



黒沢くんは？」




「似たような感じだよ。」