身魂一体!!
「姿勢を正して。面付け。」
部長の声に皆が返事をして面を付け始めた。
準備が終わり、竹刀を持って、2年は3年に相手をお願いしに行く。
私はいつも2番手に面を付け終わる。(因みに1番は紅)
だから相手は副部長の松本先輩にお願いするんだ。
全員がペアを組み、並んだら稽古がスタートする。
しばらく稽古を進めていき、基本の練習が終わったところで、顧問の先生〔赤坂良男〕が道場に入ってきた。
「基本終わった?」
「はい、ちょうと今終わりました。」
「うん。じゃあ試合やろうか。一回全員面を取って。」
「はい!」
先生の指示通りに動き、小休止が入った。
辺りからは、
「試合やだ〜〜」
「普通の稽古よりはいいかな。」
などと、色んな反応が聞こえてきた。
私はどちらかと言うと、後者のほうだ。
稽古よりも試合のほうが楽しい。