身魂一体!!
Story 2
「今日から後輩がくる〜!」
「落ち着けよ、カズ。」
「結城ー、だって後輩来ちゃうんだよ?」
そう、今日から部活に後輩が仮入部にくる。
はっきり言って、緊張やばいデス……
「真柴さん、硬い硬い。リラックス〜」
『松本先輩…』
「うちらは中にいるから、1年生のことはお願いしていい?」
『はい。大丈夫だと思います。』
実際、全っ然大丈夫じゃないけど。
「何かあったら聞きに来ていいから。」
そう言い残して、先輩は部室に入っていった。
「友花梨、友花梨!来た、1年生来た!!」
紅の一言で私の緊張は更に高まった。
「おーい。」
『え?』
声をかけてきたのは部長。
「何、緊張してんの?」
『いや…初めての後輩だし、不安で……』
「ふーん。ま、変に気を張っても失敗するし、気楽にやれば〜。」
それだけ言って、部長は道場を出た。
たぶん、先生のところに行くんだと思う。
『変に気を張っても…か。』
普段は意地悪いくせに、時々優しいときがある。
私にだけ、優しく笑いかけてくれる。
そんなだから私は……