身魂一体!!
結局あの後、私は超特急で着替えて皆に追い付いたのだった。
まさか、本気で置いていくなんて……
追い付いたとはいえ、血も涙もない人たちだなぁっ!!
そんな風に焦りながらも、これからの展開を楽しみにしている自分もいた。
それから、あの時の間近で見た部長の顔も、頭から離れなくて……
目を閉じても開いても、浮かんできていた。
「友花梨、耳まで真っ赤……」
『ははははは、はい!?別に特になにもないけど!?
あれかな!夕日のせいかな!!』
「夕日じゃないけど。」
『まままま、全く、あっあ、蒼くんは、ななっ、何を言い出すのかかかかななぁっ(汗)』
「噛みすぎ焦りすぎ。逆に怪しいよ。」
『アハハハハハー、アヤシクナンカナイノダヨー』
「……問い詰めても答えなさそうだね。」
『………うん。』
「ま、言いたくないなら無理には聞かないよ。」
『あは…あはは……』
そんな、“部長の顔を思い浮かべて真っ赤になってました”なんて言えるわけない。
この想いは、まだ誰にも伝えてないのだから……
Story 2 END