身魂一体!!
「いだだだだ!先輩、痛い!痛い!」
「どうだ、参ったか!?」
カズに柔道技をかけている部長の姿が。
あぁなった部長は、声をかけても「今忙しい!」としか言わない。
『む、無理そうですね。』
「だろ?頼むよ。」
『解りました。私も明日のために稽古したかったので、宜しくお願いします。』
冷野先輩見たいに素早くて、すごく上手い人についていけるかは分からないけど…
そんなわけで、私は冷野先輩と稽古を始めた。
早すぎてついていくのも精一杯だったんだけどね(汗)
『はぁ……はぁ……あ、ありがとうございました……』
「悪いな。付き合わせちまって。」
『い、いえ…はぁはぁ……だ、大丈夫です…』
「ほんとに大丈夫か?」
『はぁっ……と。はい!大丈夫ですよっ♪』
「そっか。ありがとな。」
『こちらこそ、ありがとうございました!!』
お互いにお礼を言い合っていると、部長から声がかかった。
「おーい、そろそろ着替えろー。」
「悪い。直ぐに着替える。
じゃあ、また明日な。頑張れよ。」
『はい、先輩も頑張ってくださいね。』
「おーう。」
私達は面を外して、着替え、皆で下校した。