身魂一体!!
〜次の日〜
「あー、なんか緊張するなぁ。」
『はは、塔子。硬くなりすぎだよ。大丈夫だって!』
「そりゃあ、真柴さんは上手いからいいけどさぁ。」
『……私、あなたに勝ったことありませんが。』
とうとう本番直前。
「ねぇ、友花梨。あいつ、いるかな?」
蒼がそう話しかけてきた。
あいつって言うのは他中の剣道部員で、小学校が一緒だったやつのこと。
蒼はどうやらその人が好きらしい。
さっき名簿に名前、たまたま見たけど…
『もしかしたら来てないかもね。』
「え!?」
『ほら、大会もあるし。あそこは強豪だから審査より大会に専念してるかもよ<ニヤ>』
「そんなぁぁ……」
わぁぁぁぁ……テンションの落ち方が……
『ウソウソ!ちゃんといるよ!名簿に名前あったから!』
「なんだぁ、よかった〜」
「開会式始まるってよ。行こう」
『あ、紅まって!』
先に行ってしまった紅を追いかけて、私たち3人は会場へ向かった。