身魂一体!!
-友花梨side-
『うーん……まずった。』
「どうしたの?」
『おー、塔子。君の会場も終わったのかい?』
「ううん、今から形だよ。」
『あ、そうなんだ。』
「それで、どうしたの?」
『いやぁ、実技も形も失敗したなぁって。』
「大丈夫だよ、真柴さんなら。」
『ありがとう、塔子。塔子も形頑張って。』
「うん、ありがとう!」
塔子は、形の審査に向かっていった。
今の時点で、初段審査が終わってるのは私だけ。
退屈だからと携帯をいじっていると、星蘭先輩がやってきた。
「あれっ、ゆかちゃん。もう終わったの?」
『はい。私のところ、サクサク進んだので、もう男子に入ってますよ。
星蘭先輩はどうしたんですか?』
「みんなの様子が気になったから、見に来たんだ。」
『そうですか、ありがとうございます!』
「どうだった?結果、自身ある?」
『ないです。』
「即答ですかー(笑)まぁ、きっと大丈夫だよ。うち、みんなのところに戻るね。じゃあねっ」
『はい、先輩も2段審査頑張ってくださいね!』
「ありがとー!」
先輩は、フラ~っと戻っていってしまった。
どうしよう、とてつもなく暇だ。