私の好きな人は駐在さん


「じゃあ、そろそろ始めましょうかー!」

幹事の一声に、ざわついていた部屋が一気に静まり返る。


「えっ、え~……では、今年も無事、我が社、慶徳社、我がデスク主催のこのハロウィン仮装パーティーを開催出来ましたことを心から嬉しく……」

「まぁまぁ、長くて堅いご挨拶は無用だ!よぉし!みんな今日は思いっきり楽しんで!飲め!そして明日への活力に!とりあえず今は楽しもう!かんぱぁあーい!!」

デスクが、幹事の挨拶を途中で割り込んで、乾杯の音頭を取った。

「かんぱぁあーい!!!」

部屋が割れんばかりに、デスクのあとに続いて、社員が声をあげてグラスを鳴らした。





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