いつか、眠りにつく日
その音に気づいたのか、部屋のふたりも立ち上がると小走りで奥に消え玄関の方へと向かうのが分かった。
セダンからスーツの男性が降りてくるのと同時に、玄関の扉が勢いよく開いて空が飛び出した。
「パパ!」
そう叫ぶように言って男性に飛びついた。
「おー、ただいま。空、お迎えありがとな」
「お帰りなさい」
中から奥さんも出てきて男性からカバンを受け取った。
「え・・・?」
思わず振り返ると、孝夫はうれしそうに微笑んでいた。
「前に進みだしてくれたんです。ふたりともようやく前に」
セダンからスーツの男性が降りてくるのと同時に、玄関の扉が勢いよく開いて空が飛び出した。
「パパ!」
そう叫ぶように言って男性に飛びついた。
「おー、ただいま。空、お迎えありがとな」
「お帰りなさい」
中から奥さんも出てきて男性からカバンを受け取った。
「え・・・?」
思わず振り返ると、孝夫はうれしそうに微笑んでいた。
「前に進みだしてくれたんです。ふたりともようやく前に」