いつか、眠りにつく日
 私が起き上がるのを確認すると、クロはさっさと階段を登りはじめる。

 スカートをはたくと、私もそれに続く。

「・・・ありがと」

「ふん」

 その背中を見ながら、黙って登り続けた。






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