いつか、眠りにつく日
「名前も分からないんじゃ、新人にはたしかにキツいな」
クロが口をへの字に結んだ。
「どうか助けてください。涼太をなんとかこの地から解き放ってやりたいんです」
カクガリの言葉にハッとした。
そうだ、未練を解消させてあげないと涼太は地縛霊になってしまうんだった・・・。
布団から涼太がまた顔を出し、不安そうな顔で様子をうかがっている。
「ねぇ、涼太君」
私はあえて元気な口調で、そちらは見ずに声をかけた。
「私はねぇ、蛍っていうの。夏にいる虫の蛍って知ってるかな。あの蛍とおんなじだよ。涼太君さ、お姉ちゃんと一緒に遊ばない?」
「お前はまた余計な・・・」
クロがそうつぶやいたが、幸いそれ以上言わなかった。
反対はしないらしい。
クロが口をへの字に結んだ。
「どうか助けてください。涼太をなんとかこの地から解き放ってやりたいんです」
カクガリの言葉にハッとした。
そうだ、未練を解消させてあげないと涼太は地縛霊になってしまうんだった・・・。
布団から涼太がまた顔を出し、不安そうな顔で様子をうかがっている。
「ねぇ、涼太君」
私はあえて元気な口調で、そちらは見ずに声をかけた。
「私はねぇ、蛍っていうの。夏にいる虫の蛍って知ってるかな。あの蛍とおんなじだよ。涼太君さ、お姉ちゃんと一緒に遊ばない?」
「お前はまた余計な・・・」
クロがそうつぶやいたが、幸いそれ以上言わなかった。
反対はしないらしい。