いつか、眠りにつく日
3、
職員室で名簿を探してようやく見つけた先生の名前は、仲山麻紀子というらしい。住所を頼りに私たちは彼女が住むというアパートへ向かった。
涼太は歩きつかれたのか、カクガリに肩車をしてもらって気持ち良さそうに風にあたっている。
「親子みたいね」
「まぁ、見えなくもないな」
クロがポケットに手をつっこんだままあいかわらず興味なさげに言った。
「これまでにクロはどれくらいの霊を案内したの?」
「そんなこと聞いてどうする?」
横目でこちらを見てくる。
「別に意味はないけど。なんとなく」
「フン。いちいち数えてるわけないだろう。俺たち案内人にとっては数よりも、いかに地縛霊にしないかが評価されるからな。その点俺は優秀中の優秀と言えよう」
涼太は歩きつかれたのか、カクガリに肩車をしてもらって気持ち良さそうに風にあたっている。
「親子みたいね」
「まぁ、見えなくもないな」
クロがポケットに手をつっこんだままあいかわらず興味なさげに言った。
「これまでにクロはどれくらいの霊を案内したの?」
「そんなこと聞いてどうする?」
横目でこちらを見てくる。
「別に意味はないけど。なんとなく」
「フン。いちいち数えてるわけないだろう。俺たち案内人にとっては数よりも、いかに地縛霊にしないかが評価されるからな。その点俺は優秀中の優秀と言えよう」