いつか、眠りにつく日
「おかしいな。たまに聞こえるんだよね」
涙をぬぐいながら耳に集中するが、やはり何も聞こえない。
身体からは光が消えた。
これで、未練を解消したってことなのだろう。
実感なんて何にもない。
今すぐにでも蓮に抱きつきたい気持ちでいっぱいなのに。
「これで未練解消できたってことだよね?」
自然にすねたような口になってしまう。
クロが笑う。やさしくて悲しい微笑み。
「ああ。よくやったな、蛍」
「逆に未練が多くなった気がする」
実際そうだから仕方ない。
でも、会えずにあっちの世界に行ってしまうよりかは良かったのかもしれない。
涙をぬぐいながら耳に集中するが、やはり何も聞こえない。
身体からは光が消えた。
これで、未練を解消したってことなのだろう。
実感なんて何にもない。
今すぐにでも蓮に抱きつきたい気持ちでいっぱいなのに。
「これで未練解消できたってことだよね?」
自然にすねたような口になってしまう。
クロが笑う。やさしくて悲しい微笑み。
「ああ。よくやったな、蛍」
「逆に未練が多くなった気がする」
実際そうだから仕方ない。
でも、会えずにあっちの世界に行ってしまうよりかは良かったのかもしれない。