いつか、眠りにつく日
「蛍、泣くなよ」
蓮がにっこりと笑う。それはまるで、『同じように笑ってみて』と言っているみたいに。

「やだ・・・。私もみんなと一緒に行く。クロお願い、さっきの取り消す」

 みんながいない世界なんて、生きていたって仕方ないから。

「ダメだ。もうやり直しはきかない」

「ずるいよ!」

「だから彼らはお前に言いたくなかったんだ。事故での死者がお前以外いないと嘘をついた時、お前は『よかった』と喜んでいた。そんなお前が『生』を選択するわけないからな」

___そんな

 嗚咽がこぼれて止まらない。

 青い光はだんだんを小さくなってきている。

「いやだよ!そばにいたい。そばにいたいよ」

「わがまま言うな。お前は生きられるチャンスを得たんだ。それを無駄にするのは、彼らにも失礼だろうが」

 

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