いつか、眠りにつく日
「人間界にも四十九日の概念があるのか。偶然だな」
私はうなずくと、
「確か、死んでから49日間は霊界との間にいて、50日目に旅立っていく。その最後のお別れを四十九日って呼んでるらしいよ」
と、祖父が死んだ時に教えてもらったことをそのまま伝えた。
クロは、
「その通り。これからお前は残りの期間で3つの未練を解消しなくてはならない」
と指を3本上げた。
「3つしかないの?えー、もっとあるよ。私、将来はケーキ職人になりたかったの」
不平を言うと、
「それは未練じゃないだろ。夢、って言うんだ」
と即効で却下されてしまった。
「3つ・・・ってなんだろう」
「さあな。俺にはお前が抱いている未練の相手の名前とだいたいの場所しか分からん」
「名前が分かるなら会えば分かるか」
「お前・・・」
クロが苦笑する。
「案外ノーテンキなんだな」
私はうなずくと、
「確か、死んでから49日間は霊界との間にいて、50日目に旅立っていく。その最後のお別れを四十九日って呼んでるらしいよ」
と、祖父が死んだ時に教えてもらったことをそのまま伝えた。
クロは、
「その通り。これからお前は残りの期間で3つの未練を解消しなくてはならない」
と指を3本上げた。
「3つしかないの?えー、もっとあるよ。私、将来はケーキ職人になりたかったの」
不平を言うと、
「それは未練じゃないだろ。夢、って言うんだ」
と即効で却下されてしまった。
「3つ・・・ってなんだろう」
「さあな。俺にはお前が抱いている未練の相手の名前とだいたいの場所しか分からん」
「名前が分かるなら会えば分かるか」
「お前・・・」
クロが苦笑する。
「案外ノーテンキなんだな」