いつか、眠りにつく日
「うーん」と、クロは考え込む。
「ま、この調子じゃあと3日は無理だろうな。不安定な状態じゃ、また変なヤツに襲われた時に逃げれないしな」

「そっか・・・。ごめんね、時間がないのに」

「俺には関係ない。間に合わなくて困るのはお前だ。さっさと寝てろ」

 そう言うと、クロは寝室から出て行った。

 
 霊になると不思議とおなかもすかないし、喉もかわかない。それでも眠気だけはやってくるらしい。

 眠るたびに微妙に回復しているような気分になる。


「なんか、自己嫌悪・・・」



 そうつぶやきながら私は目を閉じた。
< 54 / 264 >

この作品をシェア

pagetop