いつか、眠りにつく日
　何分かしてようやく落ち着いた私は、祖母にこれまでのことを話した。祖母は黙ってそれを聞いてくれていた。
　
「そうかい。じゃあ蛍ちゃんはやっぱり死んでしまったんだね」
祖母はハンカチで目頭を押さえると、つぶやくように言った。

「うん・・・そうらしいんだ」

「でも、おばあちゃんのことを未練だと思っていてくれたなんてうれしいよ」

「きっと死ぬ瞬間におばあちゃんと話がしたいって思ったんだね」

　身体からはまだ金色のオーラが出ている。このまま消えないでいてくれればいいのに。それなら私は永遠にこの場所で存在できるのに。

「そうだ蛍ちゃん、あなたにあげたいものがあるのよ」
祖母がふと思いついたように立ち上がると、奥のタンスから何かを取り出してきた。







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