苺飴
王子様
「 七菜、ど-こみてんのっ?? 」
「 …風船ひっかかってる。 」
私森田七菜( MoritaNana )が
校舎の窓から指差す先には、
校門の近くの電柱にひっかかってる
風船と、泣きそうな小学生位の子。
「 ほんとだ。」
「 凛ちゃん、うち取ってくる!! 」
「 は!?課外遅刻するよ!? 」
私は階段を駆けおりて、
大急ぎでそこに向かった。
学校は課外開始のチャイムが鳴る。
泣きそうな女の子の
頭をぽんぽんと軽く撫でて
「 お姉ちゃんがとってやるけん
待っててね!! 」
と言って微笑みかけた。