帰宅部全国大会

典型的な萌え系ラノベのタイトルに、ピンクのツインテール少女がデカデカと描かれた表紙。


それを堂々とブックカバーもせず、公衆の面前で読みふけっていやがったのかこいつ!?


す、すげぇ。ある意味勇者だ。


中身はありふれた萌え系ラノベなんだろうけど、一般の人からしたらただのエロ小説にしか見えない。


下手すりゃ公然わいせつ罪で鉄道警察に捕まる可能性だってあるというのに、敢えてブックカバーを付けずに威風堂々と読書を続けるその様は、まさに(痛い)勇者と呼ぶにふさわしい。


度胸と覚悟がなければ出来ない芸当。


露骨に、だけど確実に男気を見せて芸術点を稼いでいる。


凄い男だ。ただの妨害厨じゃなかったのか。


帰宅部関東大会。恐るべし。


「俺はもうネタ切れだ。仮に勝ち進んだとしても、もう俺にあんたらを倒す手立てはない。流石破壊神だと言いたいが……」
< 117 / 263 >

この作品をシェア

pagetop