帰宅部全国大会
だから俺は驚いた。ファミレスでコーラを注文し呑もうとしたら、実はアイスコーヒーだった時ぐらい驚いた。
「ようこそ帰宅部へ」
そこにいた人物が物凄く美人で、俺のストライクど真ん中だったから……。
「入部希望者か。私は二年の冬月美鈴。君の名は?」
「あ、えーと。竜宮海斗です」
「竜宮海斗……良い名だな」
謎の美人もとい、冬月先輩は微笑を浮かべる。
年上でクール系。どうしよう、ますます俺のタイプなんですけど!
黒髪ロングというのも高ポイント! 変に巻いてなくてストレートなのが尚良い!
まさに大和撫子を具現化させた存在。うわっやべぇ、なんかテンション上がってきた。
「では海斗、早速だが君は中学時代帰宅部員だったか?」
「え? いや、普通にサッカー部でした」