太陽〜君が残した温もり〜


「お母さん、ごめん。ごめんね。」

私が謝ると母は目を丸くした。

「友紅ってば。謝らないの!私の結婚なんかよりも友紅の方が大事に決まってるわ」

そんなこと言われるなんて、思いもしなかった。

「友紅はなにも考えなくていいよ。抱え込まないの!」

そのとき、何年ぶりかの涙が流れた。
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