ビロードの口づけ
思わず悲鳴を上げると、目の前にジンが顔を出した。
「色気のない声を出すな」
「突然人にならないでください」
「獣の方がいいのか? 次からはそうしてやる」
意地悪な笑みを浮かべて、ジンはクルミに口づけた。
相変わらず口を開かなければいいのにと思う。
獣の時はあんなに素直でかわいいのに。
けれど人の姿をしたジンにはドキドキする。
徐々に熱を帯びていくキスに合わせて、クルミの鼓動も早くなっていく。
少ししてジンは唇を離した。
「もう一度、と言いたいところだが、そろそろ仕事に戻ろう。続きは全てのケリがついてからだ」
名残惜しそうにもう一度軽く口づけて、ジンはベッドを下りた。
そしてゆうべ脱ぎ散らかした服を身につけ始める。
「色気のない声を出すな」
「突然人にならないでください」
「獣の方がいいのか? 次からはそうしてやる」
意地悪な笑みを浮かべて、ジンはクルミに口づけた。
相変わらず口を開かなければいいのにと思う。
獣の時はあんなに素直でかわいいのに。
けれど人の姿をしたジンにはドキドキする。
徐々に熱を帯びていくキスに合わせて、クルミの鼓動も早くなっていく。
少ししてジンは唇を離した。
「もう一度、と言いたいところだが、そろそろ仕事に戻ろう。続きは全てのケリがついてからだ」
名残惜しそうにもう一度軽く口づけて、ジンはベッドを下りた。
そしてゆうべ脱ぎ散らかした服を身につけ始める。