指先から、愛
「君が好きだから手を出している。当たり前だろう」
「うそよ!」
「うそじゃないよ」
爪まで整えられた指先で、私の顎を捉える彼。
「素直じゃない君から、どうしても私が好きだという言葉が聞きたくてね。言わずにいた」
「意地悪ね。ズルイ男」
「なんとでも」
ニヤリと笑う口が、私の唇と心に食らいついた。
FIN
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