【密フェチ】美しき奴隷達の夜
彼は綿毛の様に柔らかな髪の毛をふわりと揺らし、細い銀縁の眼鏡越しに一度私と視線を合わせ、静かに目を閉じながらスーツに包まれたしなやかで美しい肢体を小さく屈め、私の脚元にゆっくりと膝まづく。

黒く輝くハイヒールの足を神が与えた試練の様に恭しく受け止めて、ねじ曲がった陶酔にその身を委ねる。そしてガラスの様な若者の心は、ばりばりと罅を刻んで行く。
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