ぞっこん☆BABY〜朔ver〜




その日の夜、いつものようにいつものメンバーでたまり場にいた。



ふとアイスが食べたくなって、俺は1人で近くのコンビニに向かった。



コンビニに着き、アイスを選んでついでに酒も買った。



田舎のコンビニだから年確はない。



買いたいものを買って、コンビニを出た。



すると――…




「朔先輩?」




俺と入れ違いで店内を入ろうとしていた女が急に振り返り、そう言ってきた。



聞き覚えのある声。



……すぐに誰か分かった。



俺のことを直接“朔先輩”と呼ぶのは1人しかいない。




「愛梨(あいり)?」


「はいっ、愛梨です!」




愛梨は満面の笑みを俺に向けた。



その笑顔が昔と変わってなくて昔を思い出した。




「あのっ、時間ありますか?」


「時間?別に急いではねぇけど…」


「じゃあちょっとだけ待っててください!すぐ買ってくるんで!」




愛梨はそう言うと、小走りで店内へ入っていき何かをレジで会計すると、言ったとおりにすぐ戻ってきた。




.
< 5 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop