ぞっこん☆BABY〜朔ver〜
その日の夜、いつものようにいつものメンバーでたまり場にいた。
ふとアイスが食べたくなって、俺は1人で近くのコンビニに向かった。
コンビニに着き、アイスを選んでついでに酒も買った。
田舎のコンビニだから年確はない。
買いたいものを買って、コンビニを出た。
すると――…
「朔先輩?」
俺と入れ違いで店内を入ろうとしていた女が急に振り返り、そう言ってきた。
聞き覚えのある声。
……すぐに誰か分かった。
俺のことを直接“朔先輩”と呼ぶのは1人しかいない。
「愛梨(あいり)?」
「はいっ、愛梨です!」
愛梨は満面の笑みを俺に向けた。
その笑顔が昔と変わってなくて昔を思い出した。
「あのっ、時間ありますか?」
「時間?別に急いではねぇけど…」
「じゃあちょっとだけ待っててください!すぐ買ってくるんで!」
愛梨はそう言うと、小走りで店内へ入っていき何かをレジで会計すると、言ったとおりにすぐ戻ってきた。
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