大好きです、先輩!!
中学校一年生にあがったばかりの5月中旬。
体育祭を間近に控えて、学校全体がそわそわした雰囲気だった。
「ねーね、舞ちゃん何の種目出るの~?」
「あたしはベストリレーと台風の目だけだよ」
「あ~、舞ちゃん足速いもんね~」
「え、どこが!?」
昔から人見知りが激しいあたし。
中学に入って友達が出来るか不安だったけど、前の席にいた安藤由紀ちゃんと仲良くなった。
由紀ちゃんは元気で明るくて、クラスのムードメーカー的な存在の人。
憧れる存在の子だった。